天国への手紙

今は亡き、天国の祖父へ手紙を書いてみました。

 

 

子どもの時に知っていた祖父の姿は
ごくごく一部で
祖父母が住んでいたこの地で暮らし始めて
初めて知ること、感じることが多くって。

左官屋だった祖父がどんな仕事をしていたのか、
この家には祖父の手が加わった場所がたくさんあります。

金木犀が咲いたり、柿ができたり、山椒を積んだり
季節の移ろいを楽しませてもらっているけど
実は全部、庭いじりが好きだった祖父が残してくれたものだったりします。

亡くなって15年くらいたっているけど
いまだに生前はお世話になって、とか
楽しいおじいちゃんだった、とか声をかけてもらうことも多くて
なんとなくキャラ濃いめなおしゃべり大好きじーさんってのは感じていたけど
やっぱりそれは間違いなかったなと思ったり。

ご近所さんとも繋がりがあるのは
子どもの時に、祖父がカラオケ大会とかお祭りに連れていってくれてたからで
今でも、かなちゃんといって、みなさんほんとよくしてくれます。
ちなみに、このカラオケ大会のおかげで
4歳なのに、テレサテンの「愛人」を歌ってました。
「別れの予感」も好きです笑。

よくよく振り返れば
今の仕事に就くきっかけというか
わたしの中に「アナウンサー」というワードが入ったのも、小学生の時、祖父の一言が始まりだったんですけど
そんなことを思い出したのも、最近で。

今なら伝えたいことはたくさんあるけど
15年前のわたしはそんなことが考えられる若者ではなかったし
施設で頑張っている祖母に近況報告もしたいけど
体は元気だけど
もうそんな込み入った話はできる状況ではなくて。

そんなことを思っていた時に
@color_centar さんの「天国への手紙」という企画を知り、参加させていただきました。

@color_centar さんは安芸高田市で
数十年、写真印刷のお店を構えていらっしゃるんですが
やっぱり手に取る写真っていいなと思わせてくれる
そんな場所です。

 

 

「写真から伝わる記憶のぬくもり」があるんだと、
店主の方のこの言葉がすごく好きです。

写真を手にとると、

いつの頃のだね
これは◯◯をした時のだね
そういえば、こんなことがあったね
このあと、こんなことが起きたんだよね、と。

写真一枚から広がるたくさんの思い出があると
教えてくださいます。

「家じまい」といって
空き家になって取り壊される家も多いけど
その前に家に詰まった家族の思い出をまとめるお手伝いなどもされています。

当たり前に眠っているアルバムを開くって
意外としないけど、
そのままになってるのって
なんだかもったいないですよね。
今回の企画に参加するために
祖父の写真を探したけど、楽しかったです。

酒好きなじいちゃん、やっぱり一升瓶持ってるわとか
みんなパンツで花火してるじゃんとか
うちの娘は、わたしの幼少期にそっくりじゃんとか
この頃から毛量すごいねとか
今住んでいる家は昔はこんなだったんだよって
息子に見せたりとか。

手紙を書く時間が
思い出を楽しむあったかい時間になりました。
ステキな企画を
ありがとうございました。

ちなみに、今ゆめタウン吉田で
いろんな方のお手紙が掲載されているみたいです。
お時間ある方はのぞいてみてください(^ ^)

あとあと!
直接はお会いできていなかったのですが
わたしのSNSを見て、
カンボジア支援のための書き損じハガキの募集を呼びかけてくださってて。
お店に行ってみるとレジのすぐ横に!
本当にありがとうございました。

 

 

長文になりましたけど…
@color_centar さんの店主さんに
やっとやっとお会いできて、よかった!!!!

#安芸高田市 #カラーセンター #記憶のぬくもり #天国への手紙